こんばんは
今日も1日お疲れ様でした。
以前、日立コンサルティング様について記載しましたが
今回は三菱UFJリサーチ&コンサルティング様について書いていこうと思います。
(筆者の転職活動そのものについては、こちらの記事をご確認ください)
三菱UFJリサーチ&コンサルティングとは
三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社(Mitsubishi UFJ Research and Consulting Co., Ltd.、略称MURC)は、日本を代表する総合的なシンクタンクおよびコンサルティング会社です。三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の一員として、幅広い分野で調査研究、政策提言、コンサルティング業務を展開しています。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングは2006年にUFJ総合研究所、ダイヤモンドビジネスコンサルティング、東京リサーチインターナショナルの3社が合併して設立されました。
2021年度の年間売上高は210億円となっています。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの強みは「既存の枠組みにとらわれない提案力」と考えられます。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングは主にコンサルティング部門とシンクタンク部門の2部門から構成されており、2つの部門が親密に連携を図ることで他社にはない提案を実現していると考えらえます。

基本情報
- 設立: 2002年10月
- 本社所在地: 東京都港区
- 事業内容:
- 経済・社会の調査研究および政策提言
- 経営・業務コンサルティング
- IT関連コンサルティングおよびサービス
- 教育・人材開発
主なサービス内容
1. 調査研究
- 経済・金融市場の分析
- 社会課題(少子高齢化、環境、地域活性化など)に関する研究
- 政策提言の策定支援
- 国内外の経済予測やマーケット調査
2. コンサルティング
- 経営コンサルティング: 経営戦略立案、組織改革、業務プロセス改善
- ITコンサルティング: DX(デジタルトランスフォーメーション)推進、IT戦略立案
- 事業戦略: 新規事業開発、グローバル展開支援
3. 人材育成
- 企業向け研修やセミナー
- リーダーシップ開発プログラム
- キャリア形成支援
コンサルティング業界での立ち位置
一言で言うならば、「銀行系」もしくは「シンクタンク系」に属しています
※シンクタンク系コンサルとは日本の証券会社や銀行などを母体に持ち、
官公庁など公的機関からの依頼を受けリサーチ、経済調査を行う企業のことで
「シンクタンク」ということもあります。
銀行系で言うと、みずほリサーチ & テクノロジーズが
シンクタンク系で言うと三菱総合研究所などが競合他社になります
野村総合研究所もシンクタンク系ではありますが、格が違うので注意ですね
後述しますが、ここは社員の方がそこまで英語はできないし、
DX系の部署なのに、基本情報技術者の試験の合格を部署で目標にしていたりと
レベルは微妙だなと言うのが正直なところです
強み
何より、三菱UFJのブランド力と、財務情報を持つが故のフォロー力、シンクタンク部門を社内に持っていることから来る質の高いソリューションの提供力がまず来るところかなと思います
ただ、シンクタンク系の部署(研究員)と異なり、大学院に通っていたり、海外留学する人は全くいないそうなので
自分で勉強する以外のキャッチアップの雰囲気がなく(一応留学制度はあります)
入社した時点がマックスなのでは?感は否めません
特徴
MUFGのネットワークを活用: 金融業界における知見を活かし、企業や自治体向けに付加価値の高い提案を提供。
多様な分野に対応: 金融、製造、公共政策など多岐にわたる領域で専門性を発揮。
グローバルな視点: 海外の市場分析や事業展開支援にも対応。
社風
三菱UFJリサーチ&コンサルティングは「さまざまな価値観や専門性を持つ仲間と切磋琢磨し、多様な個性を尊重し合う社風」を大切にしているようです。
好きな分野の研究活動に打ち込む「社内学会」や「クラブ活動」などの活動が活発で、同じ志向を持つメンバーが集まることで仕事に繋がることもあるそうです。さらに社内学会やクラブ活動などの活動費は会社から支給されており、仲間と切磋琢磨するための環境整備に前向きな姿勢が伺えます。
また各本部の事業内容や人事制度に合わせた取り組みを行っており、事務系職種の場合は子供が小学6年生になるまで短時間勤務制度の利用が可能な一方で、コンサルタントや研究員のような裁量労働の社員は労働時間を各自でコントロールし目標達成を図るなど、社員1人1人に合わせた働き方を推奨しています。

財閥系ならではの福利厚生
三菱UFJリサーチ&コンサルティング(MURC)の福利厚生は、社員の働きやすさやライフステージに応じたサポートを重視しており、充実した内容が特徴です。以下は、一般的に公開されている同社の福利厚生制度についての概要です。
1. 基本的な福利厚生
- 社会保険完備
健康保険、厚生年金保険、雇用保険、労災保険の全てを完備。 - 交通費支給
通勤交通費が全額支給されます。 - 退職金制度
安定した将来設計のために退職金制度を導入。
2. 働き方支援
- フレックスタイム制度
柔軟な働き方を実現するため、コアタイムのないフレックスタイム制を導入。 - リモートワーク制度
一部業務でリモートワークが可能となり、働く場所を柔軟に選べます。 - 有給休暇
年間20日間(最大40日まで繰り越し可能)の有給休暇が付与されます。 - 特別休暇
結婚、出産、育児、忌引きなどの特別休暇制度があります。 - 育児・介護支援
- 育児休業や介護休業制度を完備。
- 育児短時間勤務や看護休暇制度など、家族のケアに配慮したサポート。
3. 健康管理とウェルビーイング
- 健康診断・人間ドック
定期的な健康診断や人間ドックを会社負担で受診可能。 - メンタルヘルスケア
ストレスチェックや産業医による相談窓口を設置。 - スポーツ・フィットネス支援
提携施設でのフィットネスやスポーツクラブ利用補助。
4. 社員生活支援
- 住宅手当・社宅制度
一部条件に応じて住宅手当や社宅制度が提供される場合があります。 - 財産形成支援
- 財形貯蓄制度や従業員持株会。
- 退職後の資産形成を支援する各種プラン。
- 福利厚生倶楽部(リロクラブ)
提携福利厚生サービスを通じて、旅行、レジャー、ショッピングなどでの優待割引が利用可能。
5. キャリア支援
- 資格取得支援
業務に必要な資格取得のための費用補助や学習時間の確保。 - 研修制度
- 新入社員研修や階層別研修。
- スキルアップのための外部セミナー参加補助。
- 自己啓発支援
語学研修やオンライン学習プログラムなどのサポート。
6. その他の福利厚生
- 社員交流イベント
部署間交流や親睦を深めるためのイベントが定期的に開催される場合があります。 - 慶弔金制度
結婚や出産などの祝い金、弔事時の見舞金を支給。
給料(あくまで参考に)
- 総合職:
新卒入社の場合、初任給はおおよそ月額25万~30万円(大学・大学院卒)と推測されます。
中堅社員(30代前半~40代)では、年収600万~900万円程度。
管理職クラスでは、年収1,000万円以上も期待できる場合があります。 - 中途採用:
経験やスキルによって大きく変動しますが、業界経験者や高スキル人材の場合、初年度から年収700万~1,000万円以上となることもあります。 - 契約社員・パート:
非正規雇用の場合は、職務内容や契約条件により異なりますが、正社員と比較すると年収はやや低めになる傾向があります。
基本給: 職位や経験に応じて設定されます。
賞与(ボーナス): 年2回(夏季・冬季)が基本で、個人および会社の業績によって変動。
昇給: 毎年1回、実績や評価に基づき昇給のチャンスがあります。
各種手当
- 通勤手当: 交通費全額支給。
- 住宅手当: 一部条件により支給される場合があります。
- 時間外手当: 法定時間を超えた勤務に対する残業代(ただし、管理職以上は対象外の場合あり)。
みなし残業代38.5時間分があらかじめついています - 資格手当: コンサルティング業務や専門知識を要する職種の場合、資格取得に応じた手当が支給されることがあります。
業界水準との比較
- 同業他社との比較:
三菱UFJリサーチ&コンサルティングは、野村総合研究所(NRI)や日本総合研究所(JRI)などの同業シンクタンクと同程度、もしくは若干控えめな給与水準とされています。 - 外資系コンサルティングファームとの比較:
外資系(マッキンゼー、BCG、デロイトなど)と比較すると、基本給与は抑えめですが、ワークライフバランスや福利厚生の充実度では優れています。
三菱グループ内での立ち位置
いわゆる「村人」の立ち位置です
銀行が「勇者」とすると
グループ内での存在感はほぼなし
三菱は大きなグループで、銀行の派閥ではあるものの
銀行関係のお客さんのコンサルティング(つまりおつかい、銀行の下請け)が基本です
私が受けたDX関係はその際たるもので
中小が8割、大企業が1割、公共部門が1割とのことでした
片手間の案件を常に同時並行していくということで
面白みとは?と聞いていて疑問になるような案件内容が多かったです
戦略部門は逆に、フィーが上がりすぎて
ここに頼むならBIG4に頼むよね?という感じになっているようで
結構頭打ち、と社員の方が言っていました

転職偏差値
三菱UFJリサーチ&コンサルティング(MURC)の転職偏差値は、転職市場においては比較的高いと評価されることが多いです。具体的な偏差値は参考するサイトや転職サービスによって異なりますが、おおよそ60~65前後の水準で評価されることが一般的です。これは、シンクタンク・コンサルティング業界における上位層に位置することを意味します。
転職偏差値に基づく業界の比較表(目安)は以下の通りです:
ランク | 企業名 | 転職偏差値 |
---|---|---|
超難関 | マッキンゼー、BCG、ベインなど外資 | 70~75 |
難関 | NRI(野村総合研究所)、JRI(日本総研) BIG4 | 65~70 |
高ランク | 三菱UFJリサーチ&コンサルティング(MURC) | 60~65 |
中ランク | 大和総研、みずほ総研など | 55~60 |
初級~中級 | 地方系シンクタンク、一部中小企業 | 50~55 |
選考過程
筆記(だいたいSPI) ※ほぼ通過
内容(職種による):
- 論理的思考テスト(SPIや玉手箱形式など)。
- 経済・金融の専門知識テスト(シンクタンク職の場合)。
- 作文または小論文(志望動機や社会的課題に対する意見を問う、シンクタンク職のみ)。
必要に応じて、英語力テスト(TOEICのスコア提出や独自の英語試験)が課されることもあります。
私はSPIのみでした。TOEICとか英語系の資格は書類に書いていたので
特段何もありませんでした(英語は論文が書ける程度にはできます)
前提学歴フィルターはあると人事担当から聞いていますので、有名私大や国公立以外の方はここでしっかり頑張ってください
多分1次面接 ※カジュアル面談だったらしい
面接官: 配属予定部門の現場担当者(シニアコンサルとマネージャーの2人)
だいたい50分から60分のオンライン面談で、服装はダークネイビーのジャケットにしました
- これまでの職務経験の詳細。
- 志望動機やキャリアプラン。
- MURCの業務内容に対する理解度や興味。
- 専門知識やスキルの確認(業務内容に即した質疑応答)。
とても緊張して臨みました
と言うのも、
開始10分前まで転職エージェントと連絡が取れず、オンライン面談のURLはわからないまま
相手方は「カジュアル面談」と伝えていたにもかかわらず、私には連絡がなく
私の緊張っぷりに面接官が「なんで?」となっていたらしい
基本的には現職の仕事内容と応募した職種との関連性の確認を行いました
双方の認識相違がないかを確認することで、転職後の早期離職を防ぎたい、と言う趣旨のようでした
私としては、留学制度の利用者が0ということで若干の暗雲が立ち込めて来た頃
マネージャーの方はひとしきり睨みつけてくるような表情だったので、圧迫だったのかも?しれません

2次面接
面接官: 配属予定部門の部門長クラスが中心(部門長と執行役員の2人)
時間と服装は前回と同じ
- より深い専門性の確認。
- チームでの役割やリーダーシップに関する質問。
- ケーススタディや課題解決のディスカッション(コンサルタント職の場合)
主に質問をするのは部門長で、執行役員の方が進行とメモ取という感じでした
1次よりも和やかに話が進みまして、特にケース面接とかはありませんでした
ただ、同時に選考が進んでいる企業のことを結構聞かれました
(具体的な企業名、職種、どこに惹かれたのか、提示された年収・・・)
ただ、マスチアサイン(一つのプロジェクトに専従するわけではなく、複数のプロジェクトを同時に進行する)がいいのか悪いのか悩み始めたのもこの頃
成長はできそうだけど、そもそもプロジェクト単位が小さいから
大した成長ができないのでは?と疑問符がつき始めました

最終面接
面接官: 経営陣(三菱グループの人事とUFJリサーチ&コンサルの人事の2人)
時間は90分に、服装はずっと同じ
- 会社やグループへの適合性を確認。
- 長期的なキャリアビジョンや会社への貢献意欲。
- 志望理由や価値観の再確認。
この面談はざっくり何がやりたいかだったり、長期的な話や
会社の紹介と私のレスポンスを通して、これまでの面談の総括(アドバイスをいただく)で90分でした
アドバイスを欲しがったわけではなく、
「入社したら、こういうことを頑張ってね」みたいな感じで
気を抜くことはなかったけれど、入社前提の面談でしたので
実質2次で決まるようでした
1週間後、内定

フォロー面談
フォロー面談は希望があればという感じで、
入社のイメージがわかなかったので、お願いしました
転職エージェントの方には、
「どんな方が働いているのかをもっと知りたいので、
できればフォロー面談というよりは社員の方と話す時間が欲しい」
とお願いしましたが、普通に2人とも2次面接の方がいらっしゃって
30分ほど、内定通知の内容説明をいただく時間に・・・
もうこの頃には転職エージェントにほとほと嫌気がさして
だいぶイライラが募った結果、私も大人気ないですが3度ほど連絡を無視しました
フォロー面談も変わらず、ダークネイビーのジャケット
その後・・・
辞退しました!
最後まで悩んだのですが、辞退という選択に
これは大企業が故ではあるのですが、コンサル未経験ではいるのでアソシエイト級での入社になるようで
そうするとみなし残業代を加味しても、現職より年収が下がってしまうとなると
今の仕事の方が仕事の幅も広い中で
年収を下げてまで、DXに絞るのは旨みがない、という判断でした
ベンチャーや外資であれば年収交渉はできます
ここは級に寄って年収のレンジ(激せま)が決まっているので、
年収を上げるには級を上げる、1000万超えると営業のノルマがつくという形に。
これはちょっと盲点でした
また、現職ならまだ大学院には通えるポジションへの異動もあるので
お見送り
こんな人におすすめ
1ライフワークバランスのうち、ライフを優先したい方
(個人の趣味ではなく、子育て・介護系ですね)
2もう一度転職する気のある方
(BIG4など、コンサルからコンサルの転職をする上では職歴が役に立ちます。
ただ、PwCの方曰く、5年が限度とのことで長すぎると会社の色がつくのでマイナスです)
3逆にもう転職したくない人
(会社としては、長く会社にいてもらおうという考えのようです、人事曰く
退職金制度もあります)
向かない人
1バリバリ働いて年収を上げたい人
(級によって年収のレンジが決まっており、1,000万円程度で管理職としてノルマがつきます
どうせノルマがつくなら、外資の方が年収は良い)
2大きなプロジェクトに関わりたい人
(BIG4とは格が違うし、DXなら野村総合研究所が圧倒的に強いです、アビームも然り)
3いろんなことがしたい人
(そもそもコンサルなので、一定分野への専門性に特化はしますが、それでもなお顧客の幅が狭い)
4海外留学もしたい人
(初めての人になってやるぜという人は、頑張ってください
マルチアサインでいつ休むんだよって感じですね)
