こんばんは
きょうも1日お疲れ様でした
今回は前回に引き続き、金沢旅行についてになります
前回→1泊泊まりでのんびりすごす!金沢ひとり好き勝手旅行<br> ⑴駅の近くでのんびりブランチ<br>Curio Espresso and Vintage Design
柳宗理デザイン研究所へ
今回のコースはこちら
カフェを出て、泉鏡花記念館までのんびり歩いて移動します
バスで行くこともできますが、歩いて10分ほどなので散策がてら向かいます
上の図でわかりずらいですが、泉鏡花記念館の少し手前の黒ポチが柳宗理記念館になります
柳宗理とは
柳宗理は、20世紀に活躍したインダストリアルデザイナーで、戦後日本の工業デザインの確立と発展に寄与したかたです
代表作は「バタフライスツール」で、
ユニークな形態ながら作品は抜群の実用性を兼ね備えているのが特徴です
柳がデザインを始めた当初、戦後の日本ではデザインという言葉も一般に知られておらず、
世の中は経済成長に伴い質の悪いものも多く出回るようになりました
柳はそのような商業主義に偏ったものや、流行に左右されるものを否定し、
製品における機能や素材等の諸要素をふまえた上で、質の高いデザインをすることを理念に活動をしてきました
職人一人一人の手作業にこそ、実用的で美しいものが生まれるというお考えだったそうです
https://yanagi-design.or.jp/
展示スペース
こちらが代表作のバタフライスツールです
研究所内の展示スペースは無料開放されていまして、展示品は実際に手に触れることができます
絶妙なカーブが実にフィットして、座り心地がいいんです
私は尾てい骨が少し出っ張っていて、平らなベンチとかだとお尻が痛いのですが
この椅子は全然痛くないんです
こちらの色味もあります
ナチュラルで、でもシックな感じがどんなインテリアのテイストでも喧嘩しないかと思います
他にも、こんな感じで実際に柳宗理のデザインした作品でコーディネイトした空間が
広がっています
バタフライスツールとならなんで、この食器棚が非常にツボでした
リビングにあったら主役になってくれそうな、でもそこまで主張しないでも使いやすそう・・・
素敵な空間でした
泉鏡花記念館へ!!
さて、さて!!
ついについに行ってみたかった泉鏡花記念館です
泉鏡花について
泉鏡花は、本名を泉 鏡太郎と言いまして明治後期から昭和初期にかけて活躍した小説家です
金沢市下新町の生まれで、金色夜叉で知られる尾崎紅葉に師事し、『夜行巡査』『外科室』『高野聖』といった代表作があります
江戸文学の影響を受けて怪奇趣味と特有のロマンティシズムがあり、幻想文学の先駆者としても評価されています
10歳の頃に母が亡くなり、作品に登場する女性のモデルは大抵母親なのですが、
師匠の尾崎紅葉にどんなに叱責されても芸妓との同棲をやめなかったり
(尾崎がなくなるとすぐにその芸妓と結婚した)
嫌いな奴との記念撮影だと露骨に距離を取ってたりと
なんだか可愛らしい一面もあります
私的な推しポイントは、その時の美しさなんです
あまり残ってはいないのですが、原稿だったりお手紙の緻密すぎるけど読みやすさのバランスが取れた
文字がなんとも本人の性格を表しているようで、面白いです
向かい干支だったウサギを母親から勧められて
なくなるまでずっと集めてウサギだらけになったというエピソードもあります
泉鏡花記念館
先に基本情報から(詳しくはHPもご覧ください)
後から知ったんですが、どうも裏から入ってしまったようでした(なので表の写真がありません)
館内は撮影禁止でしたので、写真はありませんが、唯一撮影がオッケーだった部分の写真を載せておきます
『化鳥』のアンコウ先生です
『化鳥』が気になった方は、ぜひ館内のアニメをご覧ください
なかなか普段はお目にかかれないような
愛用品やお手紙・原稿、初版本など非常に貴重なものが展示されていて
なんとも贅沢な空間でした
主計町茶屋街へ
金沢に有名な茶屋街が複数あり、
行って思いましたがかなり静かな茶屋街でした
料理屋や茶屋、雑貨屋さんがひっそりとありまして
すぐ右手に川があり、
夏の盛りを過ぎれば、涼しく過ごせそうな感じです
川沿いを歩いていくと、ゆかりの文豪の碑も見つけることができます
暗がり坂
主計町茶屋街にひっそりとあるのが『暗がり坂』です
かつて旦那衆が人目を避けて茶屋街に通ったとされる坂で、
昼間でもひっそり薄暗い階段が続いています
あかり坂
『暗がり坂』になぞらえて、2008年に金沢出身の作家・五木寛之が命名したのが
『あかり坂』です
食べ歩きよりも、芸妓やお屋敷遊び、三味線が木になる方にオススメの茶屋街です
今回はここまで
(雨が降ったため、ホテルに帰りました)
次回は、21世紀美術館とひがし茶屋街編です!